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2008年07月08日(火) 17時18分

「こどもたちの喜怒哀楽」を表現した絵本原画展開かれるオーマイニュース

 7月4日から8月17日まで広島県の東広島市立美術館において、現代絵本作家原画展が開かれています。この原画展は昭和57年より開催され、今年で23回目を迎えることになるそうです。

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 今回のテーマは「こどもたちの喜怒哀楽」。日本を代表する4人の絵本作家によって110点余の作品が会場に展示されていました。その4人の絵本作家を紹介しますと、

・さこ ももみ
出品作品名 「こんなときってなんていう?」ほか
幼児から大人向けのものまで、雑誌、書籍、企業のウェブにと精力的に活動。日本児童出版美術家連盟会員。

・伊藤 秀男
出品作品名 「ぜっこう」「けんかのきもち」
世界絵本原画展や現代日本絵本原画中国展(上海・北京で開催)に出品。国内の絵画展で数多く受賞。

・味戸 ケイコ
出品作品名 「かあさんのこころ」「わたしのいもうと」ほか
第1回サンリオ美術賞受賞、ボローニヤ国際児童図書展グラフィック賞、赤い鳥さし絵など受賞多数。

・福田 岩緒
出品作品名 「こうちゃんのたんけんぼう」「おつかいしんかんせん」ほか
第1回コーキ出版絵本賞、第12回絵本にっぽん賞を受賞。日本児童出版美術家連盟会員。

(敬称略、東広島市立美術館作成パンフより)

 最近の子どもたちは「活字離れ」が著しく、テレビゲームなどに熱中しているようですが、絵本を通して喜怒哀楽を学ぶことは、ゲームとは違った新鮮な感動があるに違いありません。

 友達への思いやりや優しさを育むことにもつながり、感受性の豊かな子どもたちが直接目にした原画から学ぶことは多いはずです。

 この原画展開催期間中に、「絵本の読み語りと笛の音と」(7月19日)が開かれるそうです。展示してある絵を見るだけでなく、絵本を読み聞かせたりフルートやクラリネットの演奏を聴くことができるのは、子どもの視点に立った好企画です。

 さらに、8月2日には「わたしと、えほんと、こどもと、かぞく」と題して、このたびの原画展出品作家・さこももみさんを会場にお招きして講演会を開くそうです。

 このように原画展だけでなく、絵本の読み語りや講演会を合わせて行うことは子どもたちの情操教育からも意義のあることでしょう。

 子どもたちがもっと本に親しみ、読書の機会が増えることで創造性・感受性・忍耐力・集中力などが培われると確信しています。

(記者:松原 ただし)

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