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2008年07月08日(火) 12時01分

宇都宮地裁判事ストーカー:下山被告、覚悟の様子 謝罪の感情も /山梨毎日新聞

 ◇国会訴追委、事情聴取
 「はっきりと覚悟を決めているようだ」。国会の裁判官訴追委員会委員長の臼井日出男・衆院議員は、ストーカー規制法違反罪で起訴された宇都宮地裁判事、下山芳晴被告(55)に対する事情聴取を終え、印象を話した。下山被告は、拘置されている甲府刑務所(甲府市堀之内町)で、被害女性に匿名メールを送ったなどの事実関係を認め、謝罪の感情も持っていたという。下山被告の初公判は、甲府地裁で25日に行われる。
 臼井委員長ら委員3人は7日午後1時ごろ、同刑務所に到着。約1時間半にわたって事情聴取した後、臼井委員長が約2分間、報道陣の質問に答えた。
 臼井委員長は聴取の具体的な内容に触れなかったが、下山被告は「非常に素直であった」といい、事実関係を「はっきりと認めた」とした。被害者や国民に対する謝罪については「十分に持っておったようだ」と話した。
 最高裁は6月16日、「裁判官としての威信を著しく失う非行」として、下山被告を衆参両院議員計20人で構成する訴追委に訴追を請求。これを受け、訴追委はこの日、下山被告の事情聴取を行い、裁判資料などを検討して訴追の可否を決定する。訴追が必要と判断すれば、国会議員が裁判員を務める裁判官弾劾裁判所で罷免の可否を決める。【藤野基文、曹美河】

7月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000070-mailo-l19