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2008年07月08日(火) 15時01分

府議会:共産質問 私学助成削減、授業料上がる 知事「学校側に配慮求める」 /大阪毎日新聞

 7月臨時府議会の代表質問は7日、共産の宮原威団長が登壇。本格予算案を巡り、橋下徹知事と論戦を繰り広げた。主な質問と答弁は次の通り。
 宮原団長 削減が示された私学助成や職員人件費について見直すつもりはあるか。
 橋下知事 収入の範囲内で予算を組むとの原則で、本格予算案を編成した。議決を賜りたい。
 団長 私学の経常費助成を削れば、学費値上げは免れない。授業料軽減助成の削減もやめるべきだ。
 知事 授業料は子どもたちの就学機会が損なわれないよう、私学側に配慮を求める。授業料軽減助成は当初案に比べ、低所得層の削減額を圧縮した。
 団長 私学の高校生ら団体代表に面会する考えはあるか。
 知事 議会が終わったら、お話をうかがわせていただきたい。
 団長 行政職の初任給は高いとの認識があるのか。
 知事 地域手当を含めた額は大卒で19万7000円。民間企業に比べても高額ではないと考えている。
 団長 年休を5日も取れない警察官、1日11時間労働の教職員、こうした苦労や努力が知られぬまま「公務員たたき」が横行している。府民に知らせるべきではないか。
 知事 府民のために日々懸命に仕事をしていることは認識している。改革に向けた取り組みで、働きぶりは府民に伝わりつつあると感じている。
 団長 削減上限を5%とするよう、府民の声を聞き、再考すべきだ。一方で、大型開発事業については前知事の取り組みと変わりないのではないか。
 知事 必要性を吟味(ぎんみ)した上で切り込んだつもりだ。
 団長 5兆円の負債について、国への要望が一つでも通れば財政状況は好転する。国に対して、たたかうつもりはあるのか。
 知事 地方交付税を含む地方一般財源総額の確保について、全国知事会や府内市町村とも連携し、国に訴えていく。府議会とも一致団結したい。

7月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000147-mailo-l27