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2008年07月08日(火) 06時54分

テレビ出演は「大阪のPR」 府議会代表質問で橋下知事産経新聞

 大阪府の経費削減の一つとして移転・規模縮小の方針が示された大阪・ミナミの上方演芸資料館(ワッハ上方)をめぐって、橋下徹知事は7日の府議会代表質問で、「移転で大阪の笑いの文化が弱まることはない。それほどヤワではない」と述べ、改めて移転の意向を示した。代表質問はこの日で終了し、8日から、各会派の一般質問が始まる。

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 この日は今年度の本格予算案を審議する7月臨時府議会3日目。共産府議団団長の宮原威議員が質問に立ち、ワッハ上方について「(ミナミの)千日前にあってこそ値打ちがある。府の負担を大きく減らしながら、現地での存続に知恵を出していくべきだ」と移転方針の撤回を求めた。

 これに対し、橋下知事は「現地ですべての機能を維持するにはなお多額の費用が必要」と強調したうえで、「移転したからといって、吉本(興業)や松竹(芸能)をはじめとする大阪の笑いの文化が弱まるとは思っていない。それほどヤワではない」と述べ、平成22年度までに府有施設へ移転する方針を改めて示した。

 また、「私人としてのテレビ出演は控えるべきだ」との指摘に対して橋下知事は、「テレビ出演による広報効果は大きい。大阪のPRになるのなら公務に支障のない範囲で出演していきたい」と述べた。

 さらに、「福祉などの事業を削りながら、大型開発事業を残しているのはおかしい」との質問には、「広く関西州という視点で地図を上から見ると、必要なインフラ、都市整備がある」と切り返した。

 一方、代表質問の答弁で橋下知事が示す府政改革案に対し、撤回や修正を求める約300万人分の署名と約340件の要望が府に寄せられたことも明らかになった。

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