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2008年07月08日(火) 02時31分

<秋葉原殺傷>犯行予告33人摘発 ネット模倣100件超毎日新聞

 東京・秋葉原の17人殺傷事件(6月8日)から今月7日までの1カ月間で、全国の警察本部は、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)と同様にインターネットに「犯行予告」を書き込んでいた小中学生から40歳代の会社員など計33人を威力業務妨害や軽犯罪法違反などで逮捕や補導、書類送検した。

 警視庁によると、110番の通信指令本部が一般などからの通報を受けて各署などに警戒を呼びかけたのは、事件後100件以上に上った。従来は月2〜3件程度だった。愛知県警でも20件以上、北海道警で7件以上、福岡県警で8件を確認するなど全国に模倣犯とみられる書き込みが急増している。

 警察庁のまとめでは、不特定多数を襲撃するような書き込みで業務を妨害したような悪質なケースで24人が逮捕された。書類送検は5人で、少年4人が補導された。最年少は福岡の小学生(11)、最年長は静岡県の会社員(43)。ほとんどが10〜20歳代だった。

 書き込み内容は、大量殺人などをほのめかすものが多く、▽「秋葉原…消したい。尊敬する人…加藤智大容疑者」(17歳無職男)▽「秋葉原事件みたいなの起こしてやるよ もうナイフも銃も用意した」(21歳無職男)▽「九州のある駅で歴史に残る大量殺人をする。加藤よりも多い人数を殺す」(17歳アルバイト女)−−など秋葉原事件に直接言及したものもあった。【遠山和彦】

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