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2008年07月07日(月) 10時09分

富良野のラベンダー、そろそろ満開オーマイニュース

 長い梅雨がまだ明けていない地域では、日々“じめじめ”と戦っていることと存じます。ここ北海道では雨が降らず、農作物への影響も懸念されているところではありますが、からっとしたお天気が続いています。

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 7月になり、富良野ではラベンダーが満開になりつつあります。

 「ラベンダー=夏」と思われている方が多くいらっしゃいますが、ラベンダーはもともと初夏の花でした。

 テレビドラマ「北の国から」以来、観光のお客様が飛躍的に伸びた富良野ですが、ラベンダーのイメージが強すぎて、季節はずれにいらしたにもかかわらず「なんだ! ラベンダーがないじゃないか!!」とクレームが、それはもう沢山きたのだそうです。

 そこで、富良野のイメージダウンになってはいけないと、市民が手分けして街路樹の根元やら庭やらにラベンダーの株を植えるとともに、夏休みの間も咲き続ける種類のラベンダーに植え直したりしたのです。

 おかげで、今、富良野では6月中ごろから順に咲き始めるラベンダーを、8月いっぱいぐらいまで見ることが出来るようになりました。

 花の香りが一番強いのは蕾から満開に向かう途中です。

 ですから、ラベンダーもすっかり薄紫に開ききってしまっては、香りがしません。あのラベンダーの香りが、むせ返るほどに漂うのは咲き始めのちょうど今頃です。

 この時期、JR北海道では「ラベンダー畑駅」が特設されます。この駅から富良野で一番大きなラベンダー畑「ファーム富田」までは、メロン畑を眺めながら歩いて7分です。駐車場の観光バスの多さには圧倒されますが花畑が広いので、人ごみから逃れて静かに気持ちよくラベンダーを見る事ができます。ファームで採れたラベンダーから抽出したエキスで作られた、ラベンダーエッセンスや石鹸など、質の高いお土産が充実しており、工房も全て見学できます。入場料はありません。

 お得なJRの「ふらの・びえいフリーきっぷ」を利用すると、お隣の上富良野町・日の出公園のラベンダー畑(こちらも無料です)や、美瑛(びえい)まで足を伸ばせて便利です。レンタカーも安く借りられます。

 美瑛は丘の町です。

 だんだんと広がる丘には、じゃが芋をはじめ、麦やとうもろこし、アスパラガス、豆などがパッチワークのように栽培されていて、それは美しい景観を作り出しています。ここのじゃが芋の多くはカルビーのポテトチップスになります。湖池屋のポテトチップスになる芋もあります。

 ここは徒歩では無理なので、駅前で自転車を借りて汗だくになって根性で廻るか、レンタカーを借りてゆっくりゆっくり廻ることをおすすめします。道路がすっきりしているので、駅前商店街をぬけた、「フォトギャラリー拓真館」側の景色の方が気持ちよいでしょう。

 観光バスツアーで廻ると、コースに旭川の旭山動物園も付いていたりしますが、富良野・美瑛だけでもたっぷり一日かかるので、いらっしゃる時は充分に時間を取っていらしてください。北海道は広いですよ。

 もし、お泊りのようでしたら美瑛の近くにある白金温泉がお勧めです。

(記者:山口 真佐美)

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