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2008年07月07日(月) 11時08分

校庭芝生化 東京・大阪の取り組みは?産経新聞

 平成16年から芝生化事業を進めている大阪府では、現在開会中の7月臨時議会で、芝生化事業の約1000万円の予算案が凍結解除される見通し。財政難を背景に削減案が目立つなか、今年度の芝生化事業は自動散水装置も補助対象にし、助成金の上限を200万円から300万円に引き上げるという。橋下徹知事の意向を受けて、芝生化の拡充を進める方針だ。財源はこれまで通り、特定財源を利用した緑の基金の運用益を充てる。

 府みどり・都市環境室によると、大阪府の芝生化は、敷設作業と維持管理費で、1平方メートルあたり平均で約5300円かかるという。来年度には、財源も含めて制度を再検討するといい、同室は「財政は苦しいが、知事の公約でもある芝生化はなんとか進めたい」と話している。

 一方、オリンピック誘致を進める東京都は、ヒートアイランド現象の抑制だけでなく、子供の競技力向上を目指して、芝生化を積極的に推進している。都は芝生化を進める学校に対し、一定の条件を満たしていれば芝生化にかかわるすべての費用に対して、上限を設定せずに補助金を支給している。

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