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2008年07月07日(月) 17時59分

グーグル、プライバシー擁護団体の要請に対応——ホームページの「総ワード数」を変えずにリンクを追加Computerworld.jp

 米国Googleは7月3日、複数のプライバシー擁護団体からの要請に応じ、同社のプライバシー方針が掲載されている「Privacy Center」ページへのリンクをホームページに追加した。このリンクは、同社の著作権表示の横にあった社名の代わりに配置されたため、簡素なことで有名な同社ホームページの総ワード数は変わっていない。

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 先月、複数のプライバシー擁護団体が、GoogleのCEO、エリック・シュミット(Eric Schmidt)氏に対し、同社ホームページ上にプライバシー方針へのリンクを追加するよう求めた。

 Googleはこれまで、すっきりとしたデザインがユーザーから高く評価されているとして、ホームページに変更を加えることを拒んできた。米国Microsoftと米国Yahooはいずれも、自社の検索サイトにプライバシー方針へのリンクを張っている。検索サイトの「Ask.com」も6月18日にプライバシー方針へのリンクを追加した。

 Googleの検索製品/ユーザー・エクスペリエンス担当バイスプレジデント、マリッサ・マイヤー(Marissa Mayer)氏は、同社ブログの中で、社名を置き換える形でプライバシー方針へのリンクを張るようにという指示は、同社の創設者たちから出されたものと説明している。

 「ラリー・ペイジ(Larry Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)の両氏は私に、1語削除すればホームページのワード数は28のままでリンクを追加できると述べた」(Mayer氏)

 ワード数が28というのは、Googleアカウントからサインアウトし、英語表記の米国版ホームページを表示した際の閲覧状態のことである。ここでは、検索ボックスの下にGoogleをホームページにするよう促す宣伝文が表示されない。同社では「(c)2008 Google」(現在は「(c)2008 Privacy」)を2ワードとしてカウントしている。

(Peter Sayer/IDG News Serviceパリ支局)

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