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2008年07月07日(月) 20時02分

「パン盗と同じ」動画のネット無断公開で被告に反省求める読売新聞

 ファイル共有ソフト「Share(シェア)」を使い、人気アニメの動画をネット上で無断公開したとして著作権法違反の罪に問われている元会社員牧和弘被告(34)(川崎市)の初公判が7日、京都地裁であった。

 起訴事実を認めた牧被告に対し、佐藤洋幸裁判官は「君のやったことは、スーパーでパンを盗んで人に配るのと似ている。もらった人は喜ぶが、犯罪だ」と諭し、反省を求めた。

 被告人質問で、牧被告は「アニメをネット上に流す速さを競ううち、掲示板サイトで評価の声が相次ぎ、うれしかった」と犯行を振り返り、「解雇されるなど自分も失うものが多く、両親にも迷惑をかけた」と反省の弁も口にした。

 検察側は「実刑で責任を痛感させる必要がある」と懲役1年6月を求刑、結審した。判決は7月24日。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080707-OYT1T00634.htm