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2008年07月07日(月) 22時05分

<原爆症認定>長崎の原告も控訴毎日新聞

 原爆症の認定申請を却下された長崎県内の被爆者27人(8人は死亡)中20人を原爆症と認めた長崎地裁の「第1次長崎訴訟」判決を不服として、原告全員が7日、福岡高裁に控訴した。

 弁護団によると、却下処分取り消しが認められなかった原告7人は処分の取り消し請求と国家賠償請求▽処分の取り消しが認められた20人は、国家賠償請求−−で控訴した。

 判決は6月23日にあり、厚生労働省は6月27日、国が敗訴した20人のうち10人分について控訴している。

 森内実・原告弁護団長は「国に控訴された以上、闘わざるを得ない。被爆者の心情、現状を理解しようとするのであれば一日も早い救済を」と訴えた。中村尚達・弁護団長は「厚労省の原爆症認定の誤った姿勢と責任を明らかにしたい」と話した。【下原知広】

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