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2008年07月06日(日) 14時41分

養殖場「実際はフィールド65個分」=エビ投資詐欺で黒岩容疑者時事通信

 投資会社「ワールドオーシャンファーム」(破産)のエビ養殖詐欺事件で、元会長黒岩勇容疑者(59)が「東京ドーム450個分」と宣伝していたフィリピンの養殖場について、「実際は100メートル四方の野球場フィールド65個分」とした上で、釈明をしていたことが6日、分かった。
 警視庁などの合同捜査本部は黒岩容疑者が当初から虚偽広告と認識した上で、出資者から約849億円を集めたとみて調べている。
 同容疑者は旅券法違反罪などに問われた公判の被告人質問で「(東京ドーム1個分とは)野球場のフィールド1個分のことで、縦横それぞれ100メートルで広さ1ヘクタール」と説明した。
 その上で「実際にやっていたのは65ヘクタールだが、いつでも養殖場にできる土地が計450ヘクタールあった」と主張。「誇大広告」との指摘には、「受け止め方による」と反論した。
 同社は説明会やパーティーなどで「東京ドーム450個分のエビ養殖場がある」と宣伝。フィリピンの現地視察ツアーもして信用させていた。 

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