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2008年07月06日(日) 15時16分

民放取材ヘリ、墜落か=下北沖で消息絶つ−青森朝日放送アナら4人搭乗時事通信

 6日午前11時45分ごろ、青森県の下北半島北端にある大間町の防波堤で、釣り人から、沖合を飛行するヘリコプターを見た後、墜落したような「ドカーン」という音がしたと110番があった。青森朝日放送(青森市)がチャーターした取材ヘリが行方不明になっており、県警や海上保安庁は、墜落した可能性もあるとみて大間沖付近を捜索している。
 国土交通省によると、同省のレーダーには午前11時18分ごろ、青森市北部を北上する機影が確認されたが、20分後、函館から南約46キロの地点で消えたという。
 地元漁協の話では、大間沖は当時、濃い霧がかかっていた。
 捜索中の海保のヘリは午後2時ごろ、大間崎の北西約9キロの海上に油が浮いているのを発見しており、関連を調べている。
 行方不明になったのは、小川航空(大阪市)が所有するヘリで、アエロスパシアルAS350B型。
 同航空や青森朝日放送の話では、高下工三夫機長(57)、菊池浩光副操縦士(43)、同放送アナウンサー木村慎吾さん(28)、人材派遣業「トラストネットワーク」(東京都港区)所属のカメラマン大森真二さん(39)の4人が搭乗していた。
 同省などによると、ヘリは秋田空港を出て、午前10時59分に青森空港に到着。木村さんと大森さんを乗せ、同11時16分に同空港を離陸した。3時間後に戻る予定だったが、予定時刻を過ぎても戻らず、消息不明となった。飛行計画では3時間半分の燃料しか積んでいないという。
 同放送は午前9時半ごろ、系列キー局のテレビ朝日から未明に起きた海上自衛隊護衛艦「さわゆき」の火災の空撮を依頼され、ヘリを飛ばしたという。 

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