記事登録
2008年07月05日(土) 01時59分

橋下知事、人件費、私学助成めぐり民主と論戦産経新聞

 大阪府の平成20年度本格予算案を審議する7月臨時議会は4日、民主、公明両会派が代表質問を行った。野党の民主が2月議会とは打って変わって橋下徹知事と淡々と論戦を繰り広げたのに対し、与党の公明は橋下知事の文化行政への考え方について、「大阪ののれんを傷をつけるようなものだ」と厳しく批判し、与野党が逆転したような格好となった。
 民主は、西脇邦雄府議が職員の人件費や私学助成の削減幅の見直しを求めた。
 2月議会では、西脇府議が橋下知事の政治姿勢をめぐって厳しい意見をぶつけ、橋下知事が気色ばむ場面もあった。西脇府議は「今回は予算案を審議する大事な議会だけに、お互いに重圧がかかっている。慎重な発言にならざるを得なかった」と話した。
 公明は光澤忍府議が質問した。国際児童文学館(吹田市)の廃止や大阪センチュリー交響楽団への補助金カットなど橋下知事の文化行政の考え方に触れ、「大阪維新プログラム案は極めて非文化的。大阪ののれんに傷を付けるようだ。そのような傷を大阪にもたらす権限まで府民は知事に与えていない」と厳しく批判した。

【関連記事】
橋下日記(4日)「反発があるのは改革が進んでいるということ」
橋下知事の政治資金パーティー収支公開 売り上げ1813万円
“不良債権”が大阪府財政を圧迫 滞納、未返納額492億円
橋下知事「国への支払い拒否も辞さぬ」 直轄事業
橋下知事どうする?「府職員の給与カットは遺憾」と府人事委が議会に意見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000900-san-pol