記事登録
2008年07月05日(土) 19時12分

<日経記者>市民団体に「あほか」メール NHK訴訟めぐり毎日新聞

 戦時下の性暴力に関する番組が事前説明と異なる内容に改変されたとして、取材を受けた市民団体がNHKに損害賠償を求めた訴訟で、市民団体側の敗訴確定後、日本経済新聞社の記者が「取材先の『期待』に報道が従うわけないだろ」「あほか」と記したメールを団体に送っていたことが分かった。日経は団体に謝罪するとともに記者を処分した。

 メールが届いたのは「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネットジャパン)。最高裁判決で敗訴した翌日の6月13日、「nikkei.co.jp」と日経のドメイン名が付されたアドレスから「なんであなたがたの偏向したイデオロギーを公共の電波が垂れ流さなきゃいけないんだよ。あほか」などと書かれたメールが送られてきた。

 バウネットからの抗議を受けた日経が調査したところ、編集局の記者が送ったことが判明。日経は「個人として行ったが、不適切な内容だった」と団体に謝罪した。処分した記者名や所属、処分内容は公表しない、としている。【沢田石洋史】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000080-mai-soci