記事登録
2008年07月05日(土) 10時35分

遠心分離器の北朝鮮発送「陸軍参謀長が許可したはず」とカーン博士読売新聞

 【イスラマバード=佐藤昌宏】パキスタンの「核開発の父」と呼ばれるアブドル・カディル・カーン博士は4日、AP通信との電話インタビューで、同国が2000年、P1タイプと呼ばれるウラン濃縮用の中古の遠心分離器を北朝鮮に発送したことを明らかにした。

 博士は「輸送は北朝鮮の航空機で行った。パキスタン陸軍がすべての経緯を把握していた」とした上で、「ムシャラフ陸軍参謀長(当時)が輸送を許可していたはずだ」と述べ、ムシャラフ大統領の関与を示唆した。

 事実とすれば、パキスタン当局が北朝鮮への核拡散に直接関与していたことになるが、ムシャラフ大統領の報道官は4日、「すべてうそであり、虚偽の発言だ」と全否定した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000008-yom-int