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2008年07月05日(土) 06時46分

売り上げ年6万数千円=利益なし、比現地社長訴え−エビ投資詐欺時事通信

 投資会社「ワールドオーシャンファーム」(破産)のエビ養殖詐欺事件で、フィリピンにある同社の養殖場の売り上げは年間6万数千円しかなかったことが5日、分かった。現地法人の社長は「私も被害者だ」と訴えている。
 警視庁などの合同捜査本部は元会長黒岩勇容疑者(59)が養殖事業に実態がないのに詐欺を計画し、約849億円の出資金を集めたとみている。
 同社の養殖場は首都マニラから車で約3時間半のケソン州ルセナ市の漁港近くにある。
 同市役所への申告によると、現地法人「クロイワオーシャンファーム」の売り上げは2006年からの1年間で、約2万6000ペソ(約6万3700円)しかなく、利益は出ていなかった。 

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