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2008年07月05日(土) 08時00分

挙式前日に妻を刺す「死んでくれ」スポーツ報知

 結婚式1日前の夫婦に何があったのか−。

 4日の午前8時45分ごろ、東京都小金井市のマンション1階に住む女性(30)から「寝ていたら夫に背中を刺された」と119番通報があった。すでに夫は逃走していたが、同日昼に長野県内の路上で発見され逮捕された。夫には交際中の別の女性がおり、妻と心中するつもりだったという。

 昨年12月入籍 小金井署によると、殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、病院職員・大貫哲郎容疑者(32)。事件現場となったマンションで、妻と2人暮らしだった。2人は昨年12月に婚姻届を出して入籍。5日に結婚式を挙げる予定だった。夫婦は、結婚式前日の4日未明まで、仲良く2人で式の準備を進めていたというのだが…。

 調べでは、大貫容疑者は4日午前8時ごろ、妻の背中や肩など6か所を包丁で刺し、重傷を負わせた疑い。「妻のほかにも交際している女性がいた。妻を道連れに心中しようと思ったが、死ねなかった」と供述しているという。

 一方、目前に迫った挙式を夢見ながら寝ているところを、いきなり襲われてしまった妻は「刺された直後に夫から『死んでくれ』と言われた」と話している。夫に交際女性がいたことは知らなかったという。

 大貫容疑者は妻を刺した後、室内に包丁を残したまま乗用車で逃走。手配を受けた長野県警が4日昼、同県長和町の路上で同容疑者を発見。車内に包丁があったため、銃刀法違反の現行犯で逮捕し、身柄を警視庁に渡した。

 大貫容疑者は「どこか死に場所を探して、長野まで行った」などと供述しており、包丁は自殺を図るために持っていたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000058-sph-soci