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2008年07月04日(金) 10時00分

最高300万円!あざとい探偵の裏稼業日刊ゲンダイ

 先週、大阪で20歳の女性を誘拐したように見せかけてその母親から大金を脅し取ろうとした男が逮捕された。男は元探偵で、被害女性の素行調査をしたことから母子と面識があったという。
 最近、一部の探偵が調査のノウハウを生かして裏稼業に手を出している。裏ビジネスに詳しいフリーライターの村上行夫氏が言う。
「ネット社会の今はブログで簡単に客集めができるので、事務所を構える必要がない。だから探偵が増え、一部の食えない人たちが裏稼業で稼ぐようになったのです」
 村上氏に探偵の裏稼業を教えてもらった。

●リストラ工作…クビにしたい社員を自主退職させる工作。依頼主は中堅企業の社長が多い。
 探偵はヘッドハンターを装ってターゲットに接近。「米国のある企業があなたを欲しがっている」と言って都心のレンタルオフィスに呼び出し、「ここは仮住まい。これから日本支社を出す計画だ。その準備を手伝って欲しい」と誘う。信用したターゲットは会社を退職。その後、例のオフィスに行くとすでにもぬけの殻である。料金は150万円前後。
●ブッキング…「女房の浮気を調べて欲しい」という夫の依頼を受けて妻を尾行、浮気の現場写真を撮影する。が、夫に報告する前に妻に「ダンナの依頼であんたの浮気現場を撮った」と脅す。大抵の女が口止め料を払う。相場は100万円。
 探偵は夫に「奥さんは浮気していない」と報告して数十万円の調査料を受け取る。要するに“2重取り”だ。
●サイバー探偵…2ちゃんねるなどに書き込みをした人物を捜し出す仕事。探偵は書き込んだ人間のIPアドレスを手がかりにメールアドレスを調べ、さらにプロバイダーの社員を抱きこんで自宅住所を突き止める。料金は10万円前後。
 このほかに自分のエロブログにヌードを掲載している人妻などの自宅を調べることも。依頼主の多くはストーカーで料金は30万円前後。
●別れさせ屋…依頼人のほとんどが夫と離婚したい妻。探偵は仲間の女を夫に接近させて肉体関係を結ばせる。ホテルから出てきた現場を撮影したら任務終了。妻はその証拠写真を使って有利に離婚するというわけだ。料金が300万円とやや高いのは女のギャラが100万円以上かかるため。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000009-gen-ent