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2008年07月04日(金) 10時00分

シンクタンクトップになる武藤敏郎・前日銀副総裁の蓄財術日刊ゲンダイ

 日銀総裁になるはずが、野党の反対で潰れた武藤敏郎前日銀副総裁(64)。その後、東大の先端科学技術センターの客員教授に納まっていたが、7月1日付で、大和総研の理事長に就任することになった。
 会見に応じた武藤氏は「人間万事塞翁が馬というもので」とコメント。「日銀や財務省で培ってきた経験を生かし、シンクタンクの社会的責任の向上に取り組む」と話していた。
 ところで、武藤氏といえば、知る人ぞ知る蓄財が話題だ。日銀は先月19日、白川方明総裁らの資産を公開したが、そのとき、退任した福井総裁と武藤副総裁の分も明らかになった。武藤氏は埼玉県に投資目的用不動産2件を持っていて、その評価額は5000万〜1億円と公表したのだ。
 ま、これだけだったら驚かないが、武藤氏は総裁就任で国会が大モメになった今年3月、杉並区の大豪邸に引っ越して話題になった。土地だけで2億円は下らないとされる物件だ。登記簿などによると、土地を購入したのは昨年6月。8500万円の抵当がついていたが、今年2月に抹消された。武藤氏の年収は約3800万円。これで、投資用不動産2つ、都内に豪邸とは恐れ入る。
 大和総研でますます蓄財術に磨きをかけることになりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000015-gen-ent