記事登録
2008年07月04日(金) 06時44分

振り込め詐欺リーダーは18歳少年 被害数億円か産経新聞

 「息子さんが盗撮した」と警察官や弁護士を装ったグループが示談金名目で高齢女性から現金をだまし取った振り込め詐欺事件で、大阪、山口、千葉の3府県警は3日、詐欺容疑で新たに東京都練馬区の無職少年(18)を逮捕した。少年は詐欺グループのリーダー格で府警などは少年の自宅マンションを捜索、現金二千数百万円を押収した。

 3府県警は同日、少年のほか品川区の無職、松木健児被告(30)=別の詐欺罪で起訴=ら2人も同容疑で再逮捕した。3人とも容疑を認めている。

 府警などによると、少年は松木容疑者と同じリーダー格で、犯行当時は17歳。昨年秋ごろから振り込め詐欺を繰り返し、だまし取った金を2人で折半していた。被害は1年未満の間に全国で数億円にのぼる見込みという。

 調べでは、少年らは今年1月、神奈川県内の60代女性に警察官や弁護士を名乗って電話し「あなたの息子が盗撮した」「示談金や保釈金がいる」などと偽って、現金450万円を銀行口座に入金させた疑い。

 少年らのグループは、インターネットのサイト「闇の職安」などを通じ、口座開設役や現金の引き出し役などのメンバーを募っていた。

【関連記事】
振り込め詐欺、1カ月で25億円 最悪ペース続く
中国四川大地震で振り込め詐欺が横行 義援金を募る違法サイトも
振り込め詐欺、第2のピーク 年金不安つけ込手口急増
振り込め詐欺の電話番号リストを共有化 携帯各社、警察庁と合意
静岡でATMでのケータイ禁止へ 振り込め詐欺防止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000900-san-soci