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2008年07月04日(金) 20時58分

長銀破綻事件判決は18日 最高裁決定、逆転無罪も?産経新聞

 破綻(はたん)した日本長期信用銀行(現・新生銀行)の粉飾決算事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と商法違反(違法配当)の罪に問われた元頭取、大野木克信被告(72)ら旧経営陣3人の上告審で、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は判決期日を18日に指定した。結論変更に必要な弁論が開かれたことから、3人を執行猶予付きの有罪とした2審東京地裁判決が見直され無罪になる可能性もある。
 他に起訴されているのは、元副頭取の須田正己(68)と鈴木克治(71)の両被告。3人とも無罪を主張している。
 1、2審判決によると、大野木被告らは平成10年3月期決算で約5800億円の不良債権があったのに、約2700億円に圧縮して計上した有価証券報告書を提出。また、この損失のために株主に配当する余剰金がなかったにもかかわらず、71億円の配当をした。

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