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2008年07月04日(金) 22時36分

ウナギ偽装の業者、ネット販売で牛肉やイカの産地も読売新聞

 茨城県神栖(かみす)市の食品加工販売会社「サンシロフーズ」(島田直季社長)が中国産ウナギのかば焼きを「四万十川(高知県)産」に偽装していた問題で、同社は、牛肉やイカのステーキも産地を偽装していたことが4日、わかった。

 茨城県によると、同社は2007年5月〜今年5月、ネット上の仮想商店街「楽天市場」で偽装表示のかば焼きパックを約1万2700個販売。さらに北海道産などの牛肉ステーキを「米沢牛」(山形県)、三陸沖でとれたイカのステーキを「日本海産」としても販売し、計3900万円余の売り上げがあった。

 ネットで「四万十川産特上うなぎ2枚セット。通常価格8200円のところ2880円」とPRしており、景品表示法で禁止されている二重価格表示の疑いがあると消費者から指摘を受けた茨城県が立ち入り調査し、発覚した。

 島田社長は、県に対し「当初は国産を使っていたが、仕入れが難しくなり、中国産を使うようになった」と話している。

 島田社長らは06年2月にネット販売を始め、同年6月に同社を設立。ウナギは楽天市場で人気を集めた商品に贈られる「グルメ大賞2007」に水産物部門で選ばれたが、ほかの商品も含めて今年5月に販売を中止し、会社の清算手続きも進めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000058-yom-soci