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2008年07月04日(金) 17時40分

今度は「四万十川産」ウナギと偽装 茨城の業者、二重価格も産経新聞

 茨城県は4日、中国産ウナギを「四万十川産」と偽ったうえ、販売実績のない価格から値引きしたように装う二重価格を表示してインターネットで販売したなどとして、同県神栖市の食品加工・販売業者「サンシロフーズ」(島田直季社長)に対し、日本農林規格(JAS)法や景品表示法に基づき改善を指示した。同社は県の立ち入り調査を受けた直後に販売を中止し、すでに廃業している。

 県によると、同社は平成19年5月〜20年5月、インターネットサイト「楽天市場」で、約1万2700パックの中国産ウナギなどを四万十川産と偽り、約3600万円相当で販売した。

 また、実際には売ったことのない価格から、半額以上値引いたように見せかけていた。

 同社は熊本県や北海道産の国産和牛を「米沢牛」としたり、三陸沖産のイカを「日本海産」と偽って販売したりしていた。

 県は今年3月、富山県の消費者から「二重表示の疑いがある」と指摘を受け、4月に同社へ立ち入り調査。島田社長は当初、疑惑を否定していたが、5月の2度目の調査で偽装を認めた。この時点で販売を中止して商品を処分したうえ、会社も解散していた。

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