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2008年07月04日(金) 20時32分

<ウナギ偽装>中国産を「四万十川産」でネット販売 茨城毎日新聞

 茨城県は4日、中国産ウナギを「四万十川産」(高知県)と、また群馬県産などの和牛を「米沢産」(山形県)とするなど偽装してインターネットで販売したとして、茨城県神栖市知手(しって)中央3、インターネット通販業、サンシロフーズ(島田直季社長、6月に解散)に対し、日本農林規格(JAS)法の品質表示基準と景品表示法(優良誤認)に基づき是正を指示した。

 県によると、同社はホームページと商品パッケージに「四万十川産」と表示したウナギのかば焼きを、少なくとも07年5月以降に1万2657パック(売上高3638万円)販売した。9割以上が中国産だった。同時期に、米沢牛サーロインと偽装した商品も983パック(同263万円)、三陸沖のイカを日本海産と表示したイカステーキも319パック(同53万円)販売した。

 また、ウナギ2枚を2880円で販売した際、販売実績がないのに「通常価格8200円」と不当表示していた。こうした二重価格は米沢牛、イカ、牛すじ煮込みでも行っていた。

 県は今年3月、富山県の消費者から「二重価格ではないか」との通報を受け、立ち入り調査。仕入れ伝票などから偽装が判明した。島田社長はウナギの偽装について「販売を始めた06年2月から1カ月間は四万十川産を販売していたが、仕入れがうまくいかなくなった」と県に説明したという。

 問題のウナギかば焼きは仮想商店街最大手「楽天市場」の07年グルメ大賞を受賞する人気だった。同社は1回目の立ち入り調査後に販売を中止し、解散した。【若井耕司、八田浩輔】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000125-mai-soci