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2008年07月04日(金) 12時01分

労災認定:時間外労働130時間—脳内出血発症 あす柏駅で署名活動 /千葉毎日新聞

 ◇「井川さんに労災認定を」−−関東ダンプ協議会千葉支部
 県内のダンプカー運転手らが加盟する全日本建設交運一般労働組合関東ダンプ協議会千葉支部(茂垣孝一委員長)が、03年9月に脳内出血を起こした組合員、井川正雄さん(66)の労災認定を求め、5日、JR柏駅東口で署名活動を行う。
 同支部によると、井川さんはダンプカーを所有し、建設残土などの運搬を行う「一人親方」として働いていたが、03年9月に脳内出血を発症。現在も右半身にまひが残る。同支部を通して、一人親方など自営業者が加入する特別労災保険に加入しており、柏労働基準監督署に労災申請した。
 同支部によると、井川さんの発症前1カ月間の法定労働時間(週40時間)以外の時間外労働は約130時間あったが、同労基署は荷物積み下ろしのための待ち時間を除いた約70時間と算定。「認定基準とされる80時間に満たない」として不支給を決定した。井川さんらは07年7月、不支給の取り消しを求め、千葉地裁に提訴した。
 組合は「荷物の積み下ろしのための待ち時間は雇用労働者なら労働時間と認められる。一人親方は元請け会社などの命令で働いており、実態は雇用労働者。労基署の算定方法は問題」としている。
 署名活動は正午から午後1時まで。問い合わせは同支部(電話04・7163・3218)。【中川聡子】

7月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000030-mailo-l12