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2008年07月04日(金) 11時44分

学校法人再建めぐる詐欺で男を逮捕 被害額は1億8000万か産経新聞

 経営が悪化していた学校法人「京都科学技術学園」(京都市、解散)の再建名目で女性から3000万円をだまし取ったとして、京都府警捜査2課などは4日、詐欺容疑で、東京都文京区大塚、自称シンクタンク代表、清野富夫容疑者(57)を逮捕した。女性は計1億8000万円を渡したといい、裏付けを急ぐ。

 調べでは、清野容疑者は平成18年2月、法人の再建を望んでいた京都市左京区の不動産会社役員の女性(80)に架空の再建計画を提案。「私の妻が理事長をしている財団法人から、再建のための資金提供を受けられる。見せ金が必要」と持ちかけ、3000万円を詐取した疑い。調べに対し、容疑を否認しているという。

 清野容疑者は日本医科大の研究員を名乗り、「医師仲間でつくった研究会で看護学校を運営している」と言葉巧みに女性を信用させていた。数年前に再建を相談してきた学園理事から女性を紹介されたという。

 同学園は多額の負債を抱えて民事再生手続きを受け、19年11月に解散。現在は別の学校法人が運営を引き継いでいる。

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