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2008年07月04日(金) 12時15分

サーファーの畳職人が作った「畳サーフボード」−鎌倉の食堂店頭に湘南経済新聞

 鎌倉の「野村畳店」(鎌倉市腰越3、TEL 0467-32-4998)が製作した「畳」のサーフボードが、7月4日より市内の食堂「cobakaba」(小町1)の店頭に登場した。

 野村畳店は1928年創業。サーフボードの畳を製作したのは、同店三代目でサーファーの野村真一さん。畳サーフボード誕生のきっかけは、cobakaba店主で友人の内堀さんが、夏の間、自分の店の看板として店頭に飾りたいと依頼したことによるという。

 原材料に一般的な畳と同じものを使った畳サーフボードは、全長180センチ強・大人のショートボードサイズで、リーシュ取り付け部、フィン取り付け部などディテールにこだわり、すべて手作業によるもの。製作には3日間を要したという。インテリアとして飾るほか、「フローリングの部屋で昼寝をするなどにも使用できる」(野村さん)。

 製作にあたり苦労した点について、野村さんは「ノーズという先端部分の表現や、畳の角張ったイメージからサーフボードの丸みや曲線をどうつけたらいいのかなど試行錯誤した。平面の形ばかり真似たサーフボードを作るのは簡単だが、実際の薄さやカーブなど、実物と比較しながら何度も作り直した」という。「近年、畳の需要が減っているので、このサーフボードを手にとってもらうことで、畳本来の良さが伝わればうれしい」とも。

 cobakabaでの店頭展示は8月31日まで(予定)。雨天・夏休みイベント時の展示はなし。なお、畳サーフボードはオーダーも受け付けており、価格はサイズ・仕様により異なるが、10万円〜を予定している。

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