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2008年07月04日(金) 14時01分

府議会:代表質問 セーフティーネット削減「再点検を」 /大阪毎日新聞

 ◇知事「ぎりぎりの判断した」
 7月臨時府議会は3日、代表質問があり、自民の浅田均幹事長が、本格予算案に盛り込まれた財政再建への取り組みについて橋下徹知事にただした。主な質問と答弁は次の通り。
 浅田幹事長 いつでも適切な医療が受けられるような救急医療体制の充実を。
 橋下知事 生命にかかわる疾患については受け入れ体制を十分に確保するため、体制がぜい弱な圏域に対し、財政支援を含めた施策を実施していく。
 幹事長 夜間中学の生徒に対する通学費、給食費補助が09年度以降、廃止されることになっている。精神障害者の家族を支援する施策も縮小されている。セーフティーネットにかかわる施策の削減は、再点検する必要がある。
 知事 今の収入の範囲内でも堅持するべきセーフティーネットについて、ぎりぎりの判断をした。ご理解願いたい。
 幹事長 大阪市との水道事業の統合はどのように進めていくか。
 知事 府域全体の市町村水道の統合を視野に入れた提案を行った。府域一水道を目指した将来像を、水道整備基本構想に位置づける。
 幹事長 府税収入が好転した場合、早期に給与削減分を元に戻す選択肢もあると思う。
 知事 現時点では厳しいが、今後、財政状況が大幅に好転すれば、他の施策などの要素を十分考慮しながら検討する。
 幹事長 府税収入、手数料などの未納分が06年度末で約492億円もある。債権回収の強化が必要だ。
 知事 誠実に納めている府民との公平性を確保するため、払えるのに払わない人に対しては法的措置も辞さないなど厳格な対応で臨みたい。
 幹事長 国が計画案を発表した淀川流域の四つのダム建設には、府の試算では250億円の支払いが求められる可能性がある。どう考えるか。
 知事 効果や費用負担の詳細な説明を国から受け、妥当性を十分検討する必要がある。

7月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000155-mailo-l27