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2008年07月04日(金) 09時49分

ユーチューブ利用記録提出を=著作権侵害訴訟で米地裁時事通信

 【シリコンバレー3日時事】米メディア大手バイアコムが、番組の著作権を侵害されたとしてグーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」を提訴した問題で、連邦地裁は3日までに、ユーチューブの利用記録をバイアコム側に提出するようグーグルに命じた。人権団体は、利用者のプライバシーが侵害されることを懸念している。
 バイアコムは、音楽専門チャンネル「MTV」などの番組がユーチューブ上に無断で投稿されたとして、10億ドル(約1050億円)以上の損害賠償を要求し、実態把握を目的にユーチューブ利用情報の提供を求めていた。
 グーグルが提出するのは利用者のユーザーネームやパソコンの識別番号(IPアドレス)。個人名は非公表だが、専門家ならこうした情報から個人特定も可能とされ、人権団体は、利用者がどんな番組をいつ視聴したかなどのプライバシーが漏れる可能性があると指摘する。 

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