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2008年07月04日(金) 08時00分

スマートフォン 日本通信9月参入 ドコモ回線利用、価格破壊仕掛ける産経新聞

 通信ベンチャーの日本通信は3日、パソコンの機能を盛り込んだ高性能携帯電話「スマートフォン」を、9月から企業向けに販売する方針を明らかにした。従来はパソコン用のデータ通信専用端末を扱ってきたが、業務向けにスマートフォン需要が大きく伸びるとみて参入を決めた。先行するNTTドコモなどに対抗し、通話料金が安いインターネット利用の電話(IP電話)や、企業内ネットワークに直結するシステムを組み合わせた独自サービスを売り込む。

 日本通信は、大手携帯電話会社の無線設備や回線網を借りて携帯電話サービスを提供する「仮想移動体通信事業者(MVNO)」。これまではPHS回線を利用してきたが、より高速なドコモの第3世代携帯電話網を8月から安価に借りられることになり、新サービスを積極展開することにした。

 9月に導入するスマートフォンは、フィンランドのノキア、台湾のHTCといった世界的メーカーの製品を安価に提供していく。秘密保持を重視する企業の要望に応え、インターネット網を経由せず企業内ネットへ接続する仕組みを顧客企業ごとに構築。データ通信料金も他社より割安とし、価格破壊を仕掛ける。

 これに先立ち、ドコモ回線を介した個人向けのパソコン用データ通信サービス「ビーモバイル3G」も8月7日に開始する。中国企業製の通信端末と150時間までの利用のセット料金を4万円弱に設定、高速通信を他社よりも割安に利用できるようにする。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000077-san-ind