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2008年07月03日(木) 00時00分

ダウングレード権(だうんぐれーどけん)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ソフトウエアを買うとき、パッケージに「無償アップグレード権付き!」なんてシールが貼ってあることがありますワン。

 これは、近く販売される予定の新バージョンを無償で入手する権利がついているということで、昔からよく見かけました。ですが、このごろ多いのがダウングレード権という言葉。これは購入したソフトウエアのバージョンではなく、古いほうを利用する権利のことです。アップグレードの逆の意味というわけですな。

 ダウングレード権とほぼセットで出てくるのがWindowsの最新OS「Windows Vista」です。Windows Vistaの「Business」と「Ultimate」の両エディションには、Vistaの代わりに特定のエディションのXPを利用できることになっているのでダウングレードが可能なのです。

 なぜわざわざ古いバージョンにするかというと、Vista未対応の古い周辺機器を使いたい、Vistaが入っているパソコンが欲しいが慣れたXPが使いたいなど理由はさまざまです。

 先日、一部の低価格パソコンを除いてXPがインストールされているパソコンは販売終了したので、新たに購入したパソコンでXPを使うならダウングレードするしかありません。最近はダウングレード可能なVistaが搭載されているパソコンを購入する場合、XPにダウングレードする作業を済ませてから納品してくれるというショップもあります。もちろん、一度ダウングレードしたからといって、ずっとXPを使わなければならないわけでなく、Vistaに戻したいと思えば戻せます。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080703nt12.htm