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2008年07月03日(木) 14時34分

「日本人はエビ好きだ」=比滞在中に養殖事業着想−投資詐欺で黒岩容疑者・警視庁時事通信

 投資会社「ワールドオーシャンファーム」(破産)によるエビ養殖詐欺事件で、元会長黒岩勇容疑者(59)が警視庁生活経済課の調べに「フィリピン滞在中、日本人がエビを好きなことに目を付け、投資事業を思いついた」という趣旨の供述をしていることが3日、分かった。
 警視庁などの合同捜査本部は同社が約3万5000人から約849億円を集めたとみて、巨額詐欺の解明を進めている。
 調べによると、黒岩容疑者は1999年、ブラジル産茶葉や化粧品販売の「アイエーエスプロデュース」(港区、破産)を設立。約2万人から約400億円を集めたとされるが、2002年4月に破綻(はたん)した。
 同容疑者は出資者への支払いや捜査から逃れる目的で、同月、他人名義の旅券でフィリピンに出国。約2年間の滞在中、日本に冷凍エビを輸出するとして会社を設立するなどし、04年ごろにエビ養殖投資事業を思いついたという。 

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