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2008年07月02日(水) 12時53分

Google と Yahoo! が『Flash』コンテンツの内容検索に対応japan.internet.com

Adobe Systems は1日、検索大手の Google および Yahoo! と協力し、『Flash』ファイル形式を含む Web コンテンツのインデックス化促進に取り組んでいると発表した。Adobe によれば、検索結果の表示順位や検索結果そのものが大きく変化する可能性があるという。ただし、今しばらく時間が必要だ。

Flash 形式ファイル、すなわち拡張子「.SWF」が付くファイルをページに埋め込んでいるサイト運営者にとって朗報なのは、これからは検索結果に反映されるようにページのコードを書き換える必要が一切なくなることだ。今後この面倒な作業は、Web サイトの情報を収集してまわる Google や Yahoo! のクローラ プログラムが処理してくれることになる。

また、エンドユーザーにとっても、これまで以上に適切な検索結果が得られることにつながると、Adobe の Flash 製品担当上級マネージャ Justin Everett-Church 氏は説明する。「完璧なページができあがったとしても、すべて Flash コンテンツで構成している場合、これまでは検索結果における表示順位が高くなることはなかった。今回の件は、こうしたページの表示順位が上がることを意味している」

検索エンジンが、Flash 主体のページをインデックス化する際の難しさは、Flash の持つ動的な性質に由来し、しかも多くの Web ランタイムが同じ問題を抱えていると Everett-Church 氏は指摘する。HTML ファイルがリンクを含む平坦な構造なのに対し、Flash の SWF ファイルは、ユーザーの操作に応じてファイル内の様々な部分を表示するため、状態が遷移する。

検索エンジンの既存クローラ プログラムは、HTML ページを見つけ次第、タグ情報を読み取っていくが、SWF ファイルの参照については辿らない。しかし、今後の新たな情報収集方法では、SWF ファイルを見つけた場合、SWF ファイルの内容を調べるための専用プログラムにその処理を任せることになる。

Google は、この新しい SWF 検索技術を取り入れた検索結果の提供を今週中にも開始する予定だ。一方、Yahoo! も時期は未定だが、同様に新技術を取り入れる計画だと Everett-Church 氏は述べている。

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