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2008年07月02日(水) 21時22分

派遣添乗員にサービス残業、JTB子会社に是正勧告読売新聞

 派遣添乗員にサービス残業をさせていたとして、東京・中央労働基準監督署がJTBの100%子会社「JTBサポートインターナショナル」(東京都千代田区)に対し、労働基準法違反で是正勧告を出したことがわかった。

 旅行業界では、派遣添乗員は労働時間を把握しづらいとして、働いた時間にかかわらず一定の給与しか支払わない「事業場外みなし労働時間制」を採用するケースが多く、添乗員からは「長時間労働の原因」と反発する声が高まっていた。

 申告したのは元女性添乗員。6月25日付の勧告書などによると、添乗員が付ける日報によって労働時間の確認は可能だとし、「みなし労働時間制を採用することは認められない」とした。同社に対し、元添乗員の過去2年分の未払い残業代を支払うよう命じたほか、全添乗員約450人の実態調査も要請した。

 全国一般東京東部労働組合によると、元添乗員が担当していたツアーは朝から夜遅くまで日程が組まれ、1日8時間を超えた分を残業時間として計算したところ、多い時で月100時間に上ったが、何時間働いても日当は9000円だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000051-yom-soci