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2008年07月01日(火) 19時46分

「別の口座を使って積立金流用」NOVA横領 元社長の勾留理由開示産経新聞

 英会話学校「NOVA」(大阪市、破産手続き中)の積立金横領事件で、元社長、猿橋望容疑者(56)の勾留理由開示公判が1日、大阪地裁で開かれた。理由開示の中で、猿橋容疑者らが積立金を流用した際、複数の口座や自己宛小切手を使っていたことも明らかになった。
 小畑和彦裁判官は逮捕容疑として、猿橋容疑者と関連会社「ノヴァ企画」元役員、村田利彦容疑者(49)らが昨年7月、社員互助組織「社友会」の積立金を無断流用する際、ノヴァ企画の口座に移す前に別の口座や猿橋容疑者の自己宛小切手などを使って流用したことを説明。「未解明な部分が残され、証拠隠滅や逃亡の可能性もある」と勾留理由を述べた。
 一方、猿橋容疑者の弁護人は「積立金がだれの金なのか、帰属がはっきりしていない」と述べ、業務上横領罪の成立については「法律判断に極めて疑問がある」と主張した。

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