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2008年06月30日(月) 12時00分

同系ものまね芸人のネタが他人とカブらないフシギR25

アントニオ猪木。長嶋茂雄。矢沢永吉。たくさんのものまね芸人にまねされていると個人的に思うビッグ3なのだが、こういう場合って芸人同士のネタはカブらないのかな。実は、上手いすみ分けルールがあるのかも? これは面白そうだ。まずは、ものまね芸人が多数出演する『そっくり館 キサラ』の関根和久店長に話を聞いてみた。

「キャスティングでは、タイプがカブらないように気をつけます。ものまねには“歌や声が似ている声帯模写タイプ”“動きをまねする形態模写タイプ”“顔や佇まいなど雰囲気を似せるタイプ”などがあって人物だけならまだしも、このタイプまでカブると、同じことをしている印象が強くなります。ですから、そこに配慮して芸人さんをブッキングしますね」

それじゃ、出る側の意見も聞いてみようと、猪木モノマネでブレイク中のアントキの猪木さんを直撃。猪木芸人はたくさんいますが、カブらないようにする暗黙のルールみたいなものはあるんですか?

「ルールはないですよ。ただ、ネタの内容はカブらないようにしてます。僕の場合、世間的には猪木さんのマネとコント的なネタを組み合わせたのが新しいといってもらってますが、最初は声帯&形態模写でした。でも、他の芸人さんにないものをとマネージャーと考えて、今の形になりました」

そう考えると、春一番さんは普通にしゃべる声帯模写。アントニオ小猪木さんは技や試合をまねる形態模写。アントキのさんは見た目やしゃべりに加えて、もし猪木が○○だったらというコントとの組み合わせ。結果的に上手くすみ分けられてる気がする。

「一般社会でも、会社は独自のサービスや色を考えて他社との差別化を意識するでしょう。それと同じ」(アントキのさん)

ちなみに、関根店長とアントキのさんに共通していた意見は「その人が好きだからマネる」ということ。すみ分けはされてるけれど、好きな気持ちはみんな同じようです。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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