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2008年06月30日(月) 12時00分

あのころとはひと味違う!?大人の社会科見学とは?R25

社会科見学。大人には懐かしい響きだが、これが今、密かなブームとなっている。背景にはブログやSNSの普及があるという。見学者がレポートを書き、読者がまた見学に行くという循環が生まれ、愛好者が増えているのだ。

「PRや社会的責任(CSR)の一環として見学を受け入れる企業や自治体は多い。ネットに情報を出すところも増え、これもブームの一因となっています」とは、見学団体「社会科見学に行こう!」主宰の小島健一氏。

子どものころの社会科見学と、大人になってからのそれは一体どう違うのか?

「小学生のころは、単に課外授業の一環として行くというものでしたよね。でも大人になると、社会への関心が広がり、見学から読みとれるものも増える。普段は見られない場所に足を踏み入れることは、非日常的で、知的好奇心を刺激してくれます」

小島氏もそんな体験に魅了されたひとり。霞が関の地下を走る「日比谷共同溝」というトンネル見学がことの始まりだったとか。

「ここには電気や水道などの『ライフライン』がまとめて収納されているんですが、何気なく歩いていた霞が関の地下にこんな異世界が広がっていたなんて…地上に出たときは、街の見え方すら変わりましたよ」

社会科見学の手順は申し込みから始まる。見学コースが用意されている場合と、参加者がお願いして見せてもらう場合があるようだが、基本的には人数を揃え、見学理由をキチンと伝えることが大事なのだとか。

そこで早速、小島氏主催の見学会に同行させてもらうことに。行き先はビール工場と牛乳工場。原料が製品になっていく過程を学べ、できたて商品が試飲でき、さらにはお土産までもらえる充実ぶり。これで無料ってんだから…かなりお得で楽しい!

「とはいえ、見学という意識はお忘れなく。向こうもコストを割いて受け入れてくれているので、失礼のない態度で臨み、話をしっかり聞くことが社会科見学の作法です」

気持ちは童心に返っても、マナーは大人ってことで!
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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