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2008年06月29日(日) 08時01分

【Re:社会部】変化を生み出すもの産経新聞

 世界最高峰の自動車レースの1つにF1GPがあります。今年は日本人初の2世F1ドライバー、中嶋一貴選手の活躍などもあり、日本でもファンの間で盛り上がっているようです。

 今月、昨年のF1日本GPのずさんな運営で精神的苦痛を受けたとして、観客が開催地の富士スピードウェイ(FSW)を訴えました。決勝終了後に、雨の中で何時間もバス待ちを強いられた大勢の観客を報道した新聞やニュースもあったので、ピンと来る人もいるかもしれません。

 提訴を前に、原告から話を聞く機会がありました。原告はインターネットを通じて賛同者を集めましたが、「F1人気に水をさすようなことをするな」などと批判的な意見も数多く寄せられたそうです。それでも提訴する理由を、原告の1人は「F1が好きだからこそ、FSWがよりよい運営をするための問題提起をしたい」と話してくれました。

 後日、FSW関係者を取材すると、「提訴の動きは把握しています」との返答がありました。その後、FSWは決勝日の入場者数を昨年よりも抑えてシャトルバスの台数を増やすなど、昨年の反省点を踏まえた計画を発表しました。今回の訴訟が、FSWの計画に影響を与えたかは不明です。しかし、行動を起こすだけでも何かが変わるのかもしれない、そんなことを感じました。(助)

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