2008年06月28日(土) 11時23分

＜入札妨害＞２人逮捕　広域水道工事で予定価格漏らす　千葉（毎日新聞）

　千葉県の２市３町で作る「県山武郡市広域水道企業団」（同県東金市家徳、企業長＝堀内慶三・大網白里町長）発注の配水管敷設工事の指名競争入札をめぐり、特定の入札業者に予定価格を漏らしたとして、千葉県警捜査２課などは２７日、東金市東金、同企業団次長、石川滋（５９）と大網白里町九十根、土木会社「ところ設備商会」（東金市）役員、野老（ところ）孝之（７１）の２容疑者を競売入札妨害（偽計）容疑で逮捕した。

　調べでは、石川容疑者は０５年９月６日に行われた東金市内の配水管敷設工事の指名競争入札で、野老容疑者に予定価格（約６６５万円）を教え、９８％に当たる約６５０万円で入札させて公正な入札を妨害した疑い。当時、企業団の企画財政課長として予定価格を知り得る立場だったという。

　企業団は東金市、山武市、大網白里町、九十九里町、横芝光町で作る一部事務組合。入札には計１３社が参加しており、談合や贈収賄容疑も視野に捜査を進める。【寺田剛、斎藤有香】

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