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2008年06月28日(土) 14時15分

ラーメン店主殺害、現場近くで包丁見つかる 警視庁産経新聞

 東京都久留米市のラーメン店「壱藤家」で28日未明、経営者の東山俊之さん(45)が血を流して倒れているのが見つかった殺人事件で、警視庁田無署捜査本部は同日、凶器とみられる包丁を店裏の畑の中から発見した。捜査本部では東山さんが午後10時に店を閉店後、1人で後片づけをしているところを襲われたとみて調べている。
 調べでは、東山さんは店内の1階倉庫で倒れていた。頭や胸、腹などに刃物での傷があり、凶器とみられる包丁が店裏の畑の中から見つかった。勝手口のかぎはかかっていなかったという。
 東山さんは店舗2階で中国人男性従業員2人と暮らしていた。従業員は28日午前0時ごろまで売上金を券売機から出して東山さんに渡す作業をしていたが、その後に先に2階で就寝。午前2時すぎにトイレに行くために1階に下りてきたところ、倒れている東山さんを見つけた。
 室内に物色した形跡はなかったが、普段、売上金を入れている2階の金庫のかぎは見つかっていないという。従業員の1人が午前2時ごろ、1階から金属がぶつかったような音を聞いており、捜査本部は、この時間に東山さんが襲われたとみて、従業員ら関係者から詳しい状況を聴いている。
 東山さんは中国広東省出身。帰化して、約5年前から東久留米市でラーメン店を営業していた。28日午前3時ごろ、店内で胸から血を流して倒れているのを近くの男性が見つけ、119番通報した。
 従業員から通報を依頼された男性(58)は「(東山さんが)横になって倒れ、近くにはビール瓶数本が粉々になって割れていた。恨みを買う人じゃないのに…」と話していた。

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