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2008年06月27日(金) 21時01分

ウナギ偽装、強制捜査へ=週明けに合同捜査本部、魚秀など2社−兵庫、徳島両県警時事通信

 中国産ウナギのかば焼きを国産と偽った問題で、兵庫、徳島両県警は27日、神戸市内で会議を開き、週明けにも合同捜査本部を設置することを決めた。水産会社「魚秀」(大阪市)とマルハニチロホールディングス子会社の水産物卸会社「神港魚類」(神戸市)について、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で、近く強制捜査に乗り出す方針。
 農水省が日本農林規格(JAS)法違反で両社に改善指示を出した後、両県警は魚秀の中谷彰宏社長(44)や神港魚類の担当課長(40)ら両社関係者を事情聴取。ウナギの輸送経路などにかかわる書類やデータの一部の提出を受けた。
 農水省の調査によると、魚秀は3月4日から4月16日にかけ、中国産ウナギのかば焼きに「愛知県三河一色産」と虚偽の原産地を表示。都内の業者2社を介在させ、神港魚類に計256トンを出荷した。
 このうち計15トンは魚秀が買い戻し、近畿以西の卸売業者に販売した。
 神港魚類は3月7日から今月14日の間、魚秀から仕入れたウナギのかば焼きを計34トン(魚秀の買い戻し分を除く)を神戸市内などの業者に販売したとされる。
 魚秀は、かば焼きの製造元を愛知県岡崎市の「有限会社一色フード」とするラベルを張って出荷したが、同社に実体はなく所在地も架空だった。 

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