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2008年06月26日(木) 12時01分

柏の家族殺害:「ハンマーで確実に」 殺意示唆も動機あいまい−−柏署 /千葉毎日新聞

 柏市鷲野谷の民家で家族4人が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたこの家の無職、木内芳雄容疑者(77)が、柏署の調べに対し「ハンマーを使えば確実に殺せると思った」などと供述していることが分かった。木内容疑者は明確な殺意があったことを示唆する一方で、動機についての供述にあいまいな点もあり、同署は慎重に調べを進めている。
 逮捕直後の調べに対し、木内容疑者は「朝起きて『今日殺そう』と思った」などと突発的な行為だったと説明したが、その後に「これまでにも家族を殺そうと思ったが、腰が痛くてできなかった」と計画性があったことをほのめかすなど、供述を翻した。動機についても「妻に邪魔だと言われた」「家族全員に邪険にされた」「病気で悩んでいた」など二転三転させ、一貫性がないという。
 殺害された4人はいずれも頭部を複数回殴打され、腕などにハンマーを避けようとした傷は確認されていない。就寝中の孫の麻奈美ちゃん(4)を除き、木内容疑者の妻とき子さん(75)と長男茂さん(49)、茂さんの妻みゆきさん(44)の3人は突然殴られたとみられる。
 また、25日行われた司法解剖の結果、とき子さんの死因は脳損傷、麻奈美ちゃんは脳挫滅と判明した。【斎川瞳】

6月26日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000039-mailo-l12