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2008年06月25日(水) 11時58分

「一色産ウナギ」偽装、架空会社通じ隠ぺい…農水省が改善指示読売新聞

 中国産ウナギを原料とするかば焼きを国産の地域ブランド「一色産ウナギ」の製品と偽装して販売していたとして、農林水産省は25日、ウナギ販売会社「魚秀」(徳島市北沖洲)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示した。

 魚秀は不正の発覚を逃れるため、神港魚類との取引の間に、架空会社を始めとする複数の会社を介在させるなどの隠ぺい行為を行っていたことも判明した。

 農水省によると、魚秀は今年3月〜4月、原料原産地が中国産のウナギのかば焼きに「愛知県三河一色産」と虚偽の表示をし、同県岡崎市に所在地があるとする「一色フード」を製造会社と称して、少なくとも256トン(約205万匹)を東京都内の商社2社を経由して神港魚類に販売していた。一色フードは法人登記もなく、住所も架空で、製造・販売の実態もなかった。このうち、約49トンは西日本一円の卸売会社に売却されていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000018-yom-soci