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2008年06月25日(水) 11時50分

ビデ倫の審査が終了へ 新たな審査機関を7月設立スポーツ報知

 アダルト作品の自主審査機関「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫)の審査部統括部長らが逮捕、起訴された事件を受け、ビデ倫に代わる新たな審査機関「日本映像倫理審査機構」の設立が25日、発表された。

 新機関は7月1日に発足、より透明性や中立性を高めた審査基準の確立を目指す。実際の審査業務は外部組織「審査センター」に委託し、ビデ倫の審査は今月末で終了する。

 警視庁は3月、アダルトビデオの適切な審査を怠り、モザイク処理の薄いDVDを流通させたとして、わいせつ図画販売とほう助などの疑いで6人を逮捕、うち4人が起訴された。

 ビデ倫は「表現の自由の侵害で理不尽な介入」などと抗議。ビデ倫のあり方を検証した有識者会議は、第三者機関としての自主審査機関の新設を提言していた。

 記者会見した新機構代表理事の片山等国士舘大教授は「表現の自由を維持しつつ、どこかでブレーキをかけるのが私たちの使命。統一的基準を作り、映像文化の発展に寄与していきたい」と話した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080625-OHT1T00170.htm