人材派遣大手グッドウィル・グループ（ＧＷＧ）は２５日、子会社の日雇い派遣大手グッドウィル（ＧＷ）を廃業する方針を固めた。厚生労働省がＧＷの労働者派遣事業の許可を取り消す方針で、事業の継続は困難となっていた。
１日単位でさまざまな職場に派遣される日雇い派遣は、雇用が不安定なうえ収入が低く、「ワーキングプア（働く貧困層）」の温床との批判が出ている。舛添要一厚生労働相も、日雇い派遣の原則禁止検討を表明しており、ＧＷの廃業で日雇い派遣市場の縮小に拍車がかかりそうだ。
ＧＷは今年１月、違法派遣を繰り返したとして厚生労働省から事業停止命令を受けた。職業安定法違反ほう助などの罪で東京簡裁から罰金の略式命令を受けたＧＷが２４日、罰金を納付したため、厚労省が事業許可を取り消す方針を固めていた。