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2008年06月25日(水) 00時00分

事業はフィードとともに読売新聞

検索エンジン対策にもフィードを

「取引先との対話から新サービスを思いつくこともありますね」
——RSS Suiteの売れ行きは順調ですか。

塚田 はい。導入していただいた会社は100社を超えました。フィードは、サイトを訪問してくれたユーザーに継続的にタイムリーに情報を送るのに優れたツールとして普及しているのだと思います。フィードにはまだまだ様々な可能性があるのではないでしょうか。

——例えばどんな可能性ですか。

塚田 フィードには、元のデータをバラバラに分解して、有効利用できるような形式に整える機能があります。自社のデータをフィードとして整備しておけば、携帯電話などの端末でも見やすいように加工することが簡単にできます。ユーザーとの接点を増やすことが容易で、既存顧客の維持だけではなく新規顧客の開拓にも使えるようになります。

——新たなサービスを検討中ということでしょうか。

塚田 そうですね。例えば新聞社は膨大な記事情報をお持ちですね。それをすべてフィードにしておき、ユーザーが検索しそうな単語に対応した特集サイトを自動作成してはいかがでしょう。今なら「北京五輪」、さらには「北京五輪・卓球」「北京五輪・馬術」など、それぞれに対応したサイトを作るのです。人手で作るとたいへんですが、システマチックに作るなら簡単です。

——ユーザーを集められますか。

塚田 検索エンジンをうまく利用すればよいのです。サイトへの訪問者は検索エンジン経由の割合がたいへん多くなっています。サイトの作りを検索語にうまく対応したものにしておけばよいと思います。多くの取引先が検索エンジンからの顧客獲得に熱心ですので、フィードの新たな活用法として伸ばしていきたいですね。(メディア戦略局 西島徹) 

(敬称略)

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20080625nt08-1.htm