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2008年06月25日(水) 00時00分

多摩モノレール 4期連続営業黒字読売新聞

 都や沿線5市などが出資する第3セクター「多摩都市モノレール」(本社・立川市)は24日、2007年度決算を発表した。乗客数の伸びなどで4期連続の営業黒字となったが、建設時の借入金の支払い利息が重くのしかかり、経常損益は1億4300万円の赤字となった。ただ、今年5月に都から受けた約300億円の金融支援により、債務が資産を上回る債務超過状態は既に解消している。

 売上高にあたる営業収益は、過去最高の74億8300万円(前年度比2億1700万円増)。一方、人件費の削減などにより営業費は64億8600万円(同400万円減)となり、営業利益は差し引き9億9700万円(同2億2200万円増)。

 1日平均乗客数も約11万5477人(同4715人増)と過去最高を更新。同社は「マンション建設など沿線開発の進展や、首都圏の鉄道と乗り継ぎできる連絡定期券の発売で利便性が増した」ことなどを理由に挙げている。

 都などの支援により、07年度決算で244億円に上る巨額の累積赤字は解消し、今年度から黒字に転換する見通し。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20080625-OYT8T00007.htm