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2008年06月24日(火) 21時48分

飛騨牛等級偽装指示認める…変色肉削りミンチに混入スポーツ報知

 岐阜県養老町の食肉卸販売業「丸明」(吉田明一社長)の飛騨牛偽装問題で、吉田社長が基準を満たさない牛肉を飛騨牛として販売するよう従業員に指示したことを、農林水産省や県の調査に認めていることが24日分かった。

 吉田社長は産地偽装についてはあいまいな言い方をしており、県などは同日、再び丸明本社などを立ち入り調査し、引き続き吉田社長から事情を聴いた。

 元工場長の証言で、丸明が小売店に1度出荷しながら「産地が違う」と指摘を受けて返品された牛肉について、直営店などが再び販売していた疑いが出ている。ほかにもミンチ用肉に、緑色に変色した消費期限切れ肉の表面を削り、古い肉と分からないようにして混ぜていたことも分かった。

 農林水産省と県は24日の立ち入り検査で、同社社内の倉庫から賞味期限切れの牛肉を発見。仕入れた経緯や肉質などを調査する。

 元工場長によると、産地についてラベル表示と個体識別番号が違っていたり、加工日から日数が過ぎたりした肉について、吉田社長が直営店の冷蔵庫に運び入れるよう指示していたという。

 元工場長は「通常、販売店の冷蔵庫はその店で販売するものしか保管しない」と話している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080624-OHT1T00235.htm