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2008年06月24日(火) 19時33分

記事盗用のNHK記者を諭旨免職スポーツ報知

 NHK長野放送局松本支局の記者による信濃毎日新聞の記事盗用問題で、NHKは24日、「報道の根幹を揺るがし、公共放送への信頼を大きく傷付けた」として盗用した大田明博記者(35)を7月1日付で諭旨免職すると発表した。上司3人は減給処分にした。

 24日付で減給処分となったのは長野放送局の安田昌樹局長、同局放送部長、同副部長。3人は「事案の重大性についての認識が甘く、対応が不適切だった」とした。

 NHKは大田記者が入局からこれまでに書いた計約3100本の記事について、本人や上司から聞くなどして調査した結果、「ほかに盗用はなかった」としている。

 大田記者は3月末、長野県安曇野市の観光PRに関する信濃毎日新聞の記事を読み、取材をせずにニュース原稿を作成。同県内のニュース番組で放送したが、信濃毎日新聞社などからの指摘で盗用が発覚した。

 また大田記者は当初「内容を確認するために電話をしたが、市の担当者が不在だった」と説明していたが、実際には電話をかけていなかったことも判明した。

 NHKは「視聴者や関係者にあらためておわびする。ジャーナリストの基本姿勢を取材・製作に携わる全職員に徹底していく」としている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080624-OHT1T00211.htm