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2008年06月24日(火) 06時02分

土佐犬にかまれ飼い主が死亡…福岡スポーツ報知

 23日午前8時45分ごろ、福岡県水巻町の同町産業建設課長・永沼良(ただし)さん(57)が、庭にある犬用のおりの中で飼っていた土佐犬にかまれ、血を流して倒れているのが発見された。のどや腕など全身にかまれた跡があり、間もなく死亡が確認された。

 永沼さんの父親(81)が気付き、永沼さんを助けるためにオリに入ったが腕や顔にかみつかれ重傷。近くで住宅工事をしていた男性2人も駆けつけ永沼さん親子を救出したが、この2人も軽傷を負った。

 折尾署の調べでは、犬は4歳の雄で体高1メートル、体長120センチ、体重約50キロ。飼われていたおりは鉄製で縦3・5メートル、横4・5メートル、高さ1メートルで上部も金網で覆われていた。

 消防が駆けつけたときには永沼さんは大量に出血し、すでに死亡していた。死因は外傷性ショック死。同署は、永沼さんが土佐犬の世話をしている最中に襲われたと見ている。犬は永沼さんらをかんだ後も、逃げずにオリの中にいた。

 近くに住む主婦は「永沼さんが毎朝散歩に連れて行っていた。犬が今まで人をかんだり暴れたりしたという話は聞いたことがない」と驚いた様子で話していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080624-OHT1T00022.htm